レオフェンダーの血統 G&Lベースの特徴と種類、おすすめシリーズ

レオフェンダーはFenderの後にMUSICMAN、そしてG&Lを作りました。Fender とMUSICMANで得た経験を元に作られたG&Lは最も洗練されたメーカーです。レオフェンダー最後のブランドとしてミュージシャンはチェックするべきメーカーでしょう。今回はそんなG&Lの特徴や種類、各シリーズ、おすすめのシリーズについてまとめてみます。

目次

  • G&Lのはじまり
  • 独自のエレクトロニクス
  • 実はプレシジョンベースの流れを引いているボディシェイプ
  • 生産国による違い
  • シリーズの種類
  • Lシリーズ
  • ASATシリーズ
  • SBシリーズ
  • JBシリーズ
  • Mシリーズ
  • まとめ

G&Lのはじまり

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G&Lの名前はジョージフラートンのG、レオフェンダーのLから取られています。レオフェンダーがMUSICMANを退社した後の1979年にG&L Musical instrumentsを設立。

1980年から製品の販売を開始します。レオフェンダーは1991年に他界しますがG&LはBBE soundが経営を引き継ぎ、レオフェンダーの魂のもとにギター、ベースを作り続けています。

独自のエレクトロニクス

G&L最大の特徴はパワフルなサウンドと多彩なコントロールでしょう。独自設計のピックアップは超高出力。

さらに、コイルごとに高さの調整が可能な機構を持ちます。この機構をうまく利用することで弦ごとの音量のバランスを調整することができます。

調整自体は複雑で難易度が上がりますが、よりそれぞれのプレイヤーにフィットしたセットアップが可能です。

プリアンプもオリジナルで設計されており、コントロールは多彩です。

例えば、Lシリーズのコントロールはこんな具合です。

つまみ

Master Volume, Bass, Treble

ミニスイッチ

ピックアップセレクター、ピックアップの配線切り替え(シリーズ/パラレル)、パッシブ、アクティブ、アクティブ(トレブルブースト)

この通り、3つのつまみと3つのミニスイッチでコントロールします。これらの組み合わせにより、例えばプレシジョンベース風、ジャズベース風、スティングレイ風、様々なサウンドを作ることが可能です。

ちなみに、超パワフルなサウンドはベースにヘッドホンを直差ししてみ音が鳴ります。実はあまり知られていない小ネタです。

実はプレシジョンベースの流れを引いているボディシェイプ

ボディシェイプをよく見ると、左右対称のプレシジョンベースのような形をしているのがわかると思います。実はMUSICMAN Stingrayも左右対称。

レオフェンダーはプレシジョンベースがお気に入りだったのかもしれませんね。そのようにクラシックなシェイプを採用しているので、フェンダー系からの持ち替えがとてもスムーズです。

若干小ぶりなボディとプレベよりも細めのネックは高いプレイヤビリティを持ち合わせています。シェイプ、エレクトロニクス、共にとても現代的な仕様ですね。

生産国による違い

G&Lにはアメリカ製、日本製、インドネシア製と主に3つのグレードがあります。

どのシリーズもピックアップは共通です。G&Lのピックアップは非常に強力なので、どのグレードでもある程度G&LのサウンドがするのがG&L最大の特徴の1つです。特に廉価版においては精度の低さや配線材のグレードの低さもカバーされやすいと言えますね。

日本製は基本的にフジゲンという工場で作られています。フジゲンは一時期のフェンダージャパンやアイバニーズなど、多数の有名ブランドのOEMを手がけています。数ある工場の中でもトップクラスの技術力を誇り、フジゲン製の楽器は高い評価を得ています。

その高い技術力は価格にも大きく影響します。フェンダージャパンの中古価格は生産時期によって大きく異なるのは周知の事実ですね。フェンダージャパンの生産をフジゲンが担当した時期があり、これを所謂フジゲン期と呼びます。他に例のない、フジゲン製の楽器のクオリティの高さを示す現象ですね。アメリカ製と同じパーツを使い、高いクオリティで組み上げる日本製のラインはとても評価が高く、アメリカ製に見劣りするものではありません。

ただしサウンドや弾き心地には違いがあります。日本製の方がよりタイトで、日本製らしいカチッとした弾き心地。サウンドも硬めで、プリアンプの音が前面に出ています。

アメリカ製は日本製よりもラフでオープンなサウンド。初期のセッティングも割とアメリカンに仕上げられています。弾き心地、サウンド、共にアメリカ製はフェンダーらしい鳴り方をします。G&Lのキャラクターの中で、よりモダンなのが日本製、よりクラシックなのがアメリカ製、という分け方もできるかもしれません。

ちなみにアメリカ製のG&L、同価格帯ではダントツで木取りがいいです。どの個体を見てもウッドマテリアルのクオリティが高く、特にネックに関してはほぼ全てが目の細かいクオーターソーン。これに関しては個体差が少なく、品質管理の厳重さを感じます。

ちなみに先日日本の輸入代理店がクロサワ楽器から山野楽器に変わりました。それに伴い、日本製の生産は中止。アメリカ製のLシリーズのコントロールも一部が変更となっています。(ピックアップの配線切り替えの内容が<旧 シリーズ/タップ/パラレル → 新 シリーズ/パラレル>)

シリーズの種類

G&Lベースにはいくつかの基本的なシリーズがあります。

Lシリーズ

G&Lのフラッグシップモデル

ピックアップの数や弦の数によっていくつかのナンバリングがあります。

  • L2000→2ピックアップ 4弦
  • L2500→2ピックアップ 5弦
  • L1500→1リアピックアップ 4弦
  • L1505→1リアピックアップ 5弦
  • L1000→1フロントピックアップ 4弦 など

基本的なコントロールは以下のとおり

つまみ ボリューム、EQ(BASS)、EQ(TREBLE)

スイッチ ピックアップセレクター、ピックアップ配線切り替え、プリアンプ配線切り替え

これこそG&Lベース、名前の通りフラッグシップですね。

圧倒的にパワフルなサウンドと幅広いサウンドバリエーション。

オンリーワンの魅力があります。

ASATシリーズ

Lシリーズがプレシジョンベースっぽいシェイプなのに対して、ASATシリーズはテレキャスターからインスパイアされたようなシェイプです。ホーンがないので、Lシリーズよりもハイポジションが自分の体に近くなります。

それ以外はLシリーズとほぼ同じです。ホーンの長さはプレイヤビリティに大きく影響するので、実際にストラップで吊るしてみるといいでしょう。

SBシリーズ

Lシリーズ、ASATと並んでG&Lの中では昔から作られている代表的な機種です。アクティブ回路を前面に出しているLシリーズ、ASATとは違い、こちらパッシブ。

プレシジョンベースタイプのスプリットコイルピックアップとジャズベースタイプのシングルコイルピックアップを使ったPJレイアウトのピックアップ構成。極限までシンプルにした、2ボリュームのコントロールが採用されています。ハムバッカーとアクティブ回路でモダンなLシリーズに対してクラシックなフェンダースタイルを多く取り入れたSBシリーズですね。別種の音の太さです。

JBシリーズ

フェンダージャズベースを模したJBシリーズ。アルニコマグネットを使ったピックアップは独自に開発されたビンテージタイプです。一貫してパワフルでモダンなピックアップを使ってきたG&Lとしては新機軸ですね。ブリッジはビンテージタイプではなく、いつものタイプです。

Mシリーズ

Lシリーズの回路を少しアレンジしたのがMシリーズです。つまみは5つで、2ボリュームと3band EQの構成。アクティブ回路に限定する事でコントロールを細分化しています。昨今のスタンダードなアクティブベースのようなコントロールですね。

まとめ

いかがでしたか?今回はパワフルなモダンベースを作るG&Lについてまとめてみました。モデルごとにはっきりと特徴の違うG&L、ぜひ弾き比べて見ましょう!

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