初心者卒業!スイッチャーを使った便利な足元の作り方

お気に入りのエフェクターをいくつか揃え、いざライブやスタジオなどで使った際に「この音にしたい場合はエフェクターを2つ同時に踏まなくちゃ...」などといった経験はありませんか?さらに、エフェクターはものにもよりますが、繋げば繋ぐほどに原音は「音痩せ」と言われる音の劣化の原因となってしまいます。そんな時にこれからご紹介するスイッチャーがあると複数のエフェクトのオン/オフや音痩せの症状の改善などを行う事もできます。

この記事ではそんなスイッチャーの導入のご参考にしていただけるようにオススメ商品と特徴をご紹介します。

目次

  • スイッチャーとは
    • 通常のスイッチャーで出来る事
    • プログラム機能を持っているスイッチャー
  • オススメのスイッチャー
    • ワンコントロール Xenagama Tail Loop 2
    • プロビデンス PEC-4V Programmable Effects Controller
    • フリー・ザ・トーン  ARC-3 Audio Routing Controller
  • BOSS(ボス)製品からも登場のスイッチャー
    • ES-8

CAJ Loop and Link、ベース用にさらに良くなる様にちょいと改造^^ 良い感じ!#customaudiojapan

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スイッチャーとは

最初にそもそもスイッチャーとは何かを簡単にご説明させていただきます。スイッチャー導入の最大のメリットは複雑な回路の切り替えを「スイッチ一発で可能にする」ことです。例えばA,B,C,Dの4つのエフェクターのうち、BとDを同時にONにしようとすると両足で踏まなければいけない事態に...しかもONだけでは無く、OFFの際もそうなってしまう為、あまり現実的な話ではありません。

スイッチャーを使う事により、このボタンを踏むとBとDのエフェクターのみを通った音になると設定可能の為、ボタン1つで簡単に音を切り替える事ができます。

通常のスイッチャーで出来る事

プログラム機能が付いてないものに関しては、あくまで繋いだ回路のON/OFFのみになります。「それなら使ってない時と同じじゃない?」と誤解され易いです。例えば、エフェクターを4つ繋ぎ、4つのうちの1つだけを使用した場合にはその1つのみを経由して出力する事ができる為、音が劣化しにくくなります。つまり、足元に1つしかエフェクターを繋いでないのと同じ事になります。さらに、同チャンネルに2つのエフェクターを繋げておけば、1つのスイッチで2つのエフェクターのON/OFFが可能です。

また、スイッチャーにはラッチ信号と言われるアンプのチャンネルを切り替える信号も送れるものがあるので「アンプをクリーンチャンネルにしてAのエフェクターをON」なんて事も1つのスイッチで行う事ができます。

プログラム機能を持っているスイッチャー

プログラム機能が付いたものであれば繋いだエフェクター全てのON/OFFの組み合わせに加え、MIDI信号やアンプのチャンネル切り替えなど、様々な事が行えます。プロのミュージシャンは基本的にこのシステムを使い、大量の機材をシンプルにコントロールしています。

オススメのスイッチャー

それでは実際に比較的購入し易いモデルからプロが使う機材までをご紹介させていただきます。

ワンコントロール Xenagama Tail Loop 2

世界最小級の電源供給機能搭載 3Loopトゥルーバイパススイッチャーとして制作されたモデルで、比較的、初心者の方でも買い易い値段です。3つのエフェクトループが可能な事に加え、エフェクターへの電源供給も可能です。Xenagama Tail Loop 2のスイッチは全てトゥルーバイパスとなっているので、ヴィンテージエフェクターなどの、どうしてもバイパス時に音が変わってしまうペダルも、トゥルーバイパスとして使用可能です。 チューナーアウトを装備しているため、システムからチューナーを完全に独立させることが出来ます。ループのペダルだけでなく、チューナーにも電源供給が可能で

チューナーを接続していなくても、右側のTUNERスイッチはミュートスイッチとして使用できるので、2本のギターを切り替える際や、楽曲中、絶対に音を出したくない時などに役立ちます。

プロビデンス PEC-4V Programmable Effects Controller

有名なプロビデンス社の人気モデル「PEC-4」のバージョンアップ版でVITALIZER(バイタライザー)」を搭載しています。VITALIZERを通すことで原音に忠実な音質のまま、スイッチングによりさまざま変化するパッチ部のケーブルの長さや複数プラグ/ジャック接点による音質変化や劣化を抑えることができます。また、プログラムも可能な商品となっており、主な機能と特徴は下記のようになります。

  • VITALIZER入力を装備し、信号をローインピーダンス化。様々なルーティング状況でも安定した音質を保つことができる。
  • 4系統のDC9V出力端子(合計400mA)には、高品位DCパワーサプライProvolt9を搭載
  • 横幅290mm×奥行70mmのコンパクトなボディーに、4つのエフェクトループを装備(シリーズ
  • 接続ループ×3+セパレートループ×1)
  • 4つのエフェクトループの組み合わせを4パターンまでプログラムし、簡単に呼び出すことが可能(プログラム・モード時)
  • 4つのエフェクトループを個々にON/OFFすることが可能(ダイレクト・アクセス・モード時)
  • 踏みやすいフットスイッチ間隔80mm
  • 視認性のよいLEDレンズと超高輝度LEDを使用

小型ながらかなりの高機能が詰まったスイッチャーです。

フリー・ザ・トーン ARC-3 Audio Routing Controller

プロミュージシャンも愛用する本格的な足元を求める方にオススメです。ライブ会場、リハーサルスタジオなどの実践的な環境下テストを行い、操作性、信頼性を向上させ完成したフリーザトーンのフラッグシップモデルで内部電圧±15Vdcで動作するHTS (Holistic Tonal Solution)サーキットを内蔵し、フリーザトーンがプロミュージシャンへカスタム製作してきたサウンドクオリティーを提供しています。このHTSサーキットを経由する事により、ギターやベースなどの本体やエフェクターに至るまで、ポテンシャルの全てを発揮する事ができます。主な機能と特徴は下記のようになります。

主な仕様

  • エフェクツ・ループ数:8
  • MUTE機能:外部フットスイッチによるリモートMUTEコントロール
  • プリセット数:64 バンクx 10プリセット 合計640プリセット
  • コントロール端子:6系統(ラッチ、モーメンタリー切替可能)
  • エクスプレッションペダル:1系統
  • MIDIプログラムチェンジナンバー同時送信数:8(CH1~CH8)
  • MIDIコントロールチェンジナンバー同時送信数:8

機能と特徴

  • ディスプレイの視認性やフットスイッチの操作性をあげるため、パネル傾斜は12度の角度を持っています。
  • フットスイッチ同士の間隔は、縦方向71.5mm、横方向80mmで、特注のフットスイッチを採用。反応が早く、素早い操作に対応します。
  • プリセットや設定を行うための専用パネルを装備。エディットメニューの階層を出来る限り少なくし、飛躍的に操作性が上がりました。エディットのために多くの時間を割く必要はありません。
  • LINK機能によって2台のARC-3を接続し、操作する事ができます。
  • MUTE LINK機能により、外部フットスイッチからのMUTEコントロールが可能です。
  • プリセットのコピー、デリート、スワップ、バンクのコピー、デリートなどエディット操作を簡単にする機能が備わっています。
  • DISPLAYモードを切り替える事によって、現在送信しているMIDIチャンネルごとのプログラムチェンジナンバーが一目で確認できます。

BOSS(ボス)製品からも登場のスイッチャー

ES-8

最後にご紹介するのが、エフェクターで人気のボス初のスイッチャー「ES-8」です。上記でご紹介したフリー・ザ・トーンの ARC-3と同程度の性能を持ちながら、コストダウンが図られています。なんといってもこのES-8の特徴はエフェクターの接続順序を自在に入れ替えることができる、非常に自由度の高いルーティング機能です。これによりエフェクターの組み合わせによる音作りの幅が飛躍的に広がり、クリエイティブなイメージをそのまま音にすることができます。また、エフェクトを並列に接続できるパラレル・チェーン機能により、組み合わせの数はさらに増え、サウンド・バリエーションもますます広がります。これらのセッティングはパッチごとに保存しておき、ライブ・パフォーマンス時に簡単に呼び出すことができます。その他の主な仕様と機能は下記のようになります。

  • 8 ループ(+ ボリューム・ペダル接続用追加ループ)のプログラマブル・スイッチング・システム
  • こだわりのサウンドをピュアに保つアナログ回路設計
  • インプット/アウトプット・バッファのon/off を個別に設定可能(アウトプット・バッファはレベル可変)
  • 信頼性の高いフットスイッチ(スイッチング・ノイズのミュート機能付き)
  • 自由に接続順を入れ換えられる、今までに無い柔軟なルーティング機能(パラレル・エフェクト・チェーンも可能)
  • パッチ・ナンバーを表示する7 セグLEDとパッチ名を表示する液晶ディスプレイを搭載
  • ツアー・ミュージシャンでも余裕の大容量800 パッチ・メモリ
  • 外部コントロール可能なエフェクト・パラメーターをメモリして集中管理
  • 各ペダルへの機能割り当てを完全カスタマイズ可能

ボスらしい、新機能と使いやすさに特化した製品ですね。

あとがき

スイッチャーの魅力、いかがだったでしょうか?中々、最初の頃は難しいイメージが強く、手が出しづらいかと思います。しかし、一度なれるとその便利さは格別なもので、エフェクターを集めるのがさらに楽しくなります。

昔に比べ、安価な商品やシンプルなタイプも多く販売されていますので、ぜひご検討ください。導入をした後は今までにない自分だけのサウンドシステムを作り上げる事ができます。

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