レス・ポール片手にデヴィッド・ボウイとグラムロックの世界を創造したミック・ロンソン

バンド内におけるボーカルとギターのコンビも好きですが、単にボーカルとギターというコンビがフューチャーされるのも存外好きなものです。例えば、ビリー・アイドルとスティーヴ・スティーヴンス、COMPLEXの吉川晃司と布袋寅泰といったところがその例にあたるでしょうか?今回は、グラムロックの世界をデヴィッド・ボウイとともに創り上げたミック・ロンソンのプレイスタイルや使用していたギブソン・レス・ポール・カスタム(ナチュラル/1968年製)をご紹介します。

目次

  • デヴィッド・ボウイと創造したグラムロックの世界
  • モット・ザ・フープル『ALL  THE  YOUNG  DUDES』(1972)/ボブ・ディランとの共演(1975)
  • 美しくも危うさを孕んだ歪み
  • ギブソン・レス・ポール・カスタム(ナチュラル/1968年製)&トーンベンダー(ファズ)&マーシャル

デヴィッド・ボウイと創造したグラムロックの世界

Brillliant documentary on BBC about mick ronson by gary kemp , watch it folks #mickronson

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1946年に、イギリスはキングストン・アポン・ハルで生まれたミック・ロンソンは教育熱心であると同時に、音楽に造詣が深い両親の影響で、ピアニストになる夢を持ち、ピアノはもちろんアコーディオンやヴァイオリン、リコーダーなどの楽器を練習していました。

ある時、テレビを見ていたロンソンはザ・ビートルズやヤードバーズに惹かれ、ギターを練習するようになります。

1970年、デヴィッド・ボウイのバンド “ザ・ハイプ”に加入すると『The  Man  Who  Sold  The  World(世界を売った男)』(1971)や『Hunky  Dory』(1971)、さらにはボウイの人気を決定づけた『ジギー・スターダスト』(1972)に参加し、ボウイとのコンビで耽美で退廃的なグラムロックの世界を創造しました。

その後も『Aladdin  Sane』(1973)、『Pin  Ups』(1973)、『Black  Tie  White  Noise』(1993)などのボウイの名作に参加しています。

モット・ザ・フープル『ALL THE YOUNG DUDES(1972)/ボブ・ディランとの共演(1975)

~ Mick Ronson ~ 26 May 1946 – 29 April 1993 #mickronson #mickronsonremembered

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ボウイとの共演で、グラムロックという新たなロックのジャンルを創り上げたロンソンは、モット・ザ・フープルの『ALL  THE  YOUNG  DUDES(すべての若き野郎ども)』(1972)に指揮者として参加し、オーケストラアレンジを手掛けました。この作品は解散危機にあったモット・ザ・フープルにボウイが贈った作品で、『ジギー・スターダスト』に収録されている『5years』に流れる“地球滅亡のニュース”を想起させるメッセージが登場するなど退廃的で強烈なメッセージが込められた作品で大きな話題となりました。

この作品でも、ボウイのコンセプトとロンソンのサウンドが構築するグラムロックの世界観が垣間見れます。

1975年になると、ボブ・ディランのRolling  Thunder  Revue  Tourに参加(1976年も参加)し、ギタリストとして新たな一面を覗かせます。

美しくも危うさを孕んだ歪み

@Regrann from @somebowie - ? - #regrann #davidbowie #mickronson

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ミック・ロンソンのギターの魅力は、美しくも、危うさを孕んだ“歪む”ギターサウンドです。同じくグラムロックの時代に活躍したT-REXのマーク・ボランが奏でるディストーションサウンドともまた違うギターサウンドは、ロンソンのギタープレイになびく金髪とあいまって怪しい雰囲気を醸し出しました。

ロンソンのギタープレイが、1度耳にするとあまりその人こ好みではなくても、どこかもう1度聴きたくなるような魅力があるのはテクニックのほかに、彼自身が持つ人を引き寄せる魅力も多分に関係しています。

ギブソン・レス・ポール・カスタム(ナチュラル/1968年製)&トーンベンダー(ファズ)&マーシャル

In loving memory, of Mick Ronson #MickRonson

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美しく歪むミックロンソンのギタープレイはギブソン・レス・ポール・カスタム(ナチュラル/1968年製)にトーンベンダー(ファズ)、マーシャル・アンプを組み合わせる事で成り立っています。

40年以上経た現在でも彼のギターサウンドが、色褪せないのはギターと機材の組み合わせはもちろんのこと、彼の類稀なるテクニックとオリジナリティーに依るところも大きいです。

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