Zero-G社のVocaloid Miriamを見直そう

Vocaloidは今や、音楽の一ジャンルとして成長しています。歌声だけでなく、初音ミクなどのように、独自のキャラクターを組み合わせたブランディングは、コマーシャルなどにも起用されるなど、独自の世界を作っています。しかし、初期のvocaloidには、この路線とちょっと異なる大人の歌声がありました。

今回はVocaloid Miriamについて、解説します。

目次

  • ヒーリングミュージックの歌姫、Miriam Stockly
  • 透明感のある歌声は、ソロにもコーラスにも活躍します
  • 大人のためのVocaloidがもっと欲しい
  • 本物のMiriamを聞くことで、さらにVocaloidが光ります

 ヒーリングミュージックの歌姫、Miriam Stockly

Miriamは、2004年に英国のZero-G社が開発した、第1世代のVocaloidです。歌声の持ち主は、Miriam Stocklyという歌手で、エルトン・ジョンやティナ・タナーなどのバックコーラスに参加するなど一流ミュージシャンとも共演しています。また、ヒーリングミュージックで知られる、Adiemusでは、ソロボーカルを担当し、一人多重録音で独特の世界観を作っています。NHKの「世紀を超えて」のテーマ曲や、トヨタプリウスのコマーシャルにも使われているので、曲を聞けば、ご存知の方も多いと思います。

透明感のある歌声は、ソロにもコーラスにも活躍します

そんな本格的な歌姫を起用した、Vocaloid Miriamは、最新のVocaloid4に比べると、機能面では確かに劣りますが、素直に歌わせれば、透明感のある素晴らしい歌声を再現します。素材の良さは、何にも勝ります。まだ、日本語vocaloidが、少なかった頃はなんとか工夫をして、日本語を歌わせましたが、結構、様になっていました。

Vocaloidを使う時には、Vocaloid自身を主人公に楽曲を作る場合もありますが、バックコーラスなどに利用する場合は、miriamは最高の歌声を提供してくれます。ひとつ課題があるとすれば、単に英語をそのまま入力すると、時たまおかしな発音になることで、これはコツを覚えれば、なんとかなります。

大人のためのVocaloidがもっと欲しい

Youtubeに、いくつかMiriamを利用した、楽曲がupされています。やはりヒーリングミュージック関連の歌声は実に良くはまっています。Miriamの商品パッケージは、最近の日本のVocaloidと異なり、Miriam Stockly自身の写真が利用されています。それだけMiriamの存在感が強いのでしょう。海外のスタンダードナンバーを歌わせれば、日本のVocaloidには無い、大人の表現力を持っています。

確かに、日本のVocaloidは一つのポシションを確立しましたが、より広い市場を獲得するために、Miriamのような、透明感のある声が必要です。特に、Vocaloidをバックコーラスに使う場合にはMiriamは威力を発揮します。

もともとVocaloidの開発プロジェクトの最初のコンセプトのひとつに、安いコストでバックコーラスを手軽に作成できることが、目標のひとつに入っていました。

まとめ:本物のMiriamを聞くことで、さらにVocaloidが光ります

あらためて、Miriam Stoklyの歌声をyoutubeで検索すると、ヒーリングミュージックだけでなく、TOTOとの共演など、彼女の幅広い活動を見ることができます。ピーターラビットの挿入歌などを担当していたり、PRAISEというグループでも活躍しています。”中の人”の実際の歌唱が聞けるので、vocaloidを制作する上でも、彼女の声の活かし方がよくわかります。日本のVocaloidでも、小林幸子などのミュージシャンをカバーしたものが増えてきましたが、もっといろいろなジャンルの歌声がサンプリングされることを願います。Miriam Stokly、あらためて、その実力と声に感動しました。

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