Audinate社のDANTEシステムがもたらすDTMの新しい風

Audinate社のDANTEシステムといっても、ほとんどの方はご存じないと思いますが、DANTEシステムは、オーディオにおける新しい技術として、デジタル音楽の世界に革命をもたらすかもしれません。

今回はDANTEシステムについて、解説します。

目次

  • ミキサーは苦手!
  • LANケーブルでシンプルに接続
  • マルチトラック・レコーディングが身近に
  • まとめ:ドライバーソフトとLANケーブル1本で、マルチトラック・レコーディングを実現

ミキサーは苦手!

皆さんはスタジオで練習するときに、ミキサーの操作に積極的に参加するでしょうか?バンドメンバーの中で、ミキサー担当が決まっていて、それ以外の人は、遠目で見ながら、ハウリングすると、いっせいにミキサー担当に、白い眼や、早く直して欲しいと哀願の意を示すのではないでしょうか。

ミキサーの操作は、なんとなくツマミが多く、コードの接続なども多いことから、機械いじりの上手い人へ、全面的におまかせすることが多いのではないでしょうか。

LANケーブルでシンプルに接続

DanteはAudinate社が開発した、新たなネットワーク技術です。Midi規格が様々な楽器を結んで、音楽情報をやり取りするのと同様、Danteシステムは標準的なIPネットワークを利用して、お互いの機器を自動的に認識できるため、シンプルにオーディオ情報を流通させることができます。

ちょっと分かりにくいと思いますので、具体的な事例で説明します。以前はマイクを接続したI/Oラックとミキサーを結ぶためには、ケーブルの束をミキサーとI/Oラックの間に繋ぐ必要がありました。

DANTEシステムを利用できるミキサー(ヤマハCLシリーズ、shure、presonusなど)とI/Oシステムの間は、たった1本のLANケーブルで結ぶことができます。

マルチトラック・レコーディングが身近に

ここまでは、機器の接続に関わることで、ユーザにとっては、あまり関わる必要がありませんが、ミュージシャンにとって、マルチトラック・レコーディングは一つの夢でもあります。

今まで、マルチトラックレコーディングを行うためには、レコーディングスタジオをレンタルし、録音技師の方に立ち会ってもらうなど大がかりで、コストもかかりました。

ヤマハの「即レコ24」というサービスが、2011年から、練習スタジオで手軽にマルチトラック・レコーディングのできる活気的なサービスを提供していましたが、2016年にサービスを終了しました。

そんな中、登場してきたのが、DANTEシステムです。DANTEシステムを利用できるミキサーなら、コンピュータとミキサーをLANケーブル1本で結ぶだけで、コンピュータのDAWにマルチトラック・レコーディングできます。

トラック数はコンピュータの能力にもよりますが、通常のノートコンピュータでも、最低16トラックは余裕で録音可能です。

まとめ:ドライバーソフトとLANケーブルで、マルチトラック・レコーディングを実現

設備として必要なのは、Dante Virtual SoundcardというドライバーソフトとLANケーブル1本です。Dante Virtual SoundcardはAudinateのサイトから29.99$でダウンロードできます。

LANケーブルは最近は無線LANが普及してきたので、あまり、利用されていないと思いますが、普段使いのケーブルで十分です。あの、直径5ミリ程度のケーブルの中に、16トラックの音声が流れていると考えると、正直不思議な感じです。

Dante Virtual Soundcardは、位置づけとしてはAudio I/Oの役割を担っているので、そのうちLANのジャック口をもった、Audio I/Oやミキサー等が開発されると思いますし、無線で繋ぐこともそう遠くないでしょう。DTM環境はますます便利になってきました。

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