ゆるくてかわいいアニメーションMVに癒される。

アニメーションMVはたくさんある。

シュール系、ホラー系、SF系、感動系など色々あるのだが、今回は「ゆるい」をテーマとして紹介していきたい。

優れたアイデアや、ノスタルジックな世界感が魅力的だ。

これらのMV、ただのエンタメで終わらない気がするのだ。

ノーマークだった人、びっくりするよ。ここ4~5年くらいの映像を集めた。

目次

  • MVとは
  • 七曜日/U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS
  • Poker/トクマルシューゴ
  • Sleepy Tea/CHON
  • 琥珀色の街、上海蟹の朝/くるり
  • 戯言スピーカー/ササノマリイ
  • Look/Sébastien Tellier
  • おわりに

MVとは

MVはミュージックビデオの略だ。曲に映像を付けたやつ。言われんでも知ってるか。

MTVが1981年に放送を開始して以来、MVはミュージシャンにとってなくてはならない存在になった。テレビに仕事を奪われた歌手の悲劇を歌った、バグルスのVideo Killed The Radio Star(訳:テレビがラジオスターを殺した)だが、

皮肉にもMTVが初めて放送したMVになり、映像と音楽が繋がる時代の本格的な到来を告げてしまった。切ない。

アニメーションMV

1985年にはもうこんなにクオリティの高いアニメMVが作られている。

マンガに描かれた男に恋をする女。しかしその恋が結ばれることは無い。

あれ?なんだか今の世界と似てるな。

今回は俺が恋した、ゆるいアニメMVを紹介したい。

七曜日/U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS

このMVはマジですごい。

1:12~からは7拍子に完全に動きが同期してる。日曜日が波平なのわかる。2:00~からはもう画素数の限界に挑戦してる。凄まじく動く映像。

MVはマンガ家・イラストレーターのerror403がPhotoshopのみで制作したアニメーション作品

引用:音楽ナタリー

DSのお絵かきチャットみたいな形式でここまで表現できるのがすごい。そのせいか、この映像はどこかノスタルジーを感じる。

曲について

7拍子のゆるいラップというすごい攻めた曲。ゆるいんだかゆるくないんだか。これヒップホップに分類されるんですよ、ヒップホップの懐が広すぎる。

U-zhaanというアーティストがインドのタブラという打楽器を演奏している。このずーっとなってるやつ。いい音でしょ?

KAKATO

ラッパーの環ROYと鎮座DOPENESSはKAKATOというユニットを組んでいる。

どうもゆるいアニメーションに縁があるらしく、NHKでこんな作品を作った。

水引かわいい。勉強になるし楽しい最高の映像。しかも曲はフリッパーズギターの小山田圭吾。

Poker/トクマルシューゴ

また違う感じの映像を見てもらいたい。

どんだけ動くんだこれ。かわいいとヤバイの境界線に位置してる。2:08~からの油絵具を塗りつけたような背景の生々しさも際立つ。そしてなんといっても2:25~これは見る麻薬だ。

この麻薬感については先日

別の記事でも書いた。

しかしこれなんだか意味深なMVだなぁ。

曲について

多重録音界のプリンス、トクマルシューゴらしくめちゃくちゃ音が重なってる。

ライブもすごいよ。楽器3つとか出来る人が5人くらいいて、ほんとに音がいっぱい聴ける。

あの子たち

あの子たちの特別映像も公開されてる。LINEスタンプも売ってる。

受賞

水江未来さんと中内友紀恵さんの二人で作られたらしいが、色々と受賞している。

●カナダ『McLaren Wall to Wall(ノーマン・マクラレン生誕100周年)』準グランプリ

●フランス『アヌシー国際アニメーション映画祭'15』 コミッション部門ノミネート

●クロアチア『ザグレブ国際アニメーション映画祭'15』 コミッション部門ノミネート

●日本『第18回 文化庁メディア芸術祭』アニメーション部門審査委員会推薦作品

●フランス『アヌシー国際アニメーション映画祭2014』 特別上映

引用:shugotokumaru.com

世界共通でこの映像はすごい!と思うんだなぁ。

Katachi

トクマルシューゴはけっこうMVに力を入れるミュージシャンだ。

コマ撮りアニメでもすごいのを作ってる。

Sleepy Tea/CHON(チョン)

8bitの限界に挑戦する人もいる。

1:10~のシティー感!そしてストーリーの意味のわからなさ!これぞアニメーションMV!!最後のみどりキモすぎる!

8bitの映像といえば、こういうスーパーファミコンみたいなやつを指す。こういうの懐かしいでしょ?もしかして知らない?

曲について

CHONはマスロックバンド。超絶な演奏が特徴。でも不思議と聴きやすい。おすすめです。バンドと8bit,双方の限界に挑戦する彼らのストイックさに憧れる。素直にすごい。

David Dutton(ディヴィッド・ダットン)

MVや8bitの映像を作る作家さん。色々な映画を5分くらいの8bit作品にする。

千と千尋の神隠しがクオリティー高すぎる。8bitはディープで面白い文化だ。

琥珀色の街、上海蟹の朝/くるり

あのくるり岸田がラップを!と話題になりましたが、MVもすごい印象的。このタッチで重いストーリーを書くから伝わって来るものがある。

曲について

このサビよ。岸田が頑張って根暗になって書いたAメロは、この抜群に明るいサビを際立たせるためだそうな。これまさにMVとマッチしてますよね。

岸田:昔思ってたシティ感、キラキラした、バブリーな感じとか、泥臭さを感じさせないものって、今の若い人たちから見て、もはや幻想ですらない時代に差し掛かってる感じがするんですよ。

引用:quruli.net

と言ってるように、岸田の底にあるのは、ハリボテであることがバレた都市。もう都会に夢を抱いて上京って時代じゃないのは感じるよな。

それが見事に映像で示されてる。科学技術が発展した先が、明るい未来じゃなかったらどうしようって、今みんなが思ってることなんじゃないか。AIが囲碁で世界一になった日から。手塚治虫がアトムを描いた日から。

その不安は抱きつつ、明るく生きていこうっていうのがこの曲。そのニュアンスをこのMVは見事に表現してる。

タムくん

映像を作ったのはタムくん本名はウィスット・ポンニミットさん。タイの漫画家だ。

ゴキゲンだけどどこかノスタルジックな映像を作る。昔の日本マンガの影響を受けた彼ならではのタッチ。

戯言スピーカー/ササノマリイ

ここまで見てきたようにアニメーションMVは音楽を補強し、その世界を創り上げる。

歌と映像の世界観が調和している。例に漏れずゆるいんだけど、それがどこかノスタルジックな印象を与えている。マッチ箱っていいよね。きっともうすぐ無くなってしまう。日本の「これまで」の象徴。タバコ臭い喫茶店のソファーを思い出す。

曲について

アンビエント/エレクトロニカを意識して作ったであろう曲。感情に訴えかけてくるような声や詞が特徴的。

ロトスコープ

実写をトレースしてアニメにする技法。2番目の動画Take On Meもこの手法を用いて作られている。

Look/Sébastien Tellier(セバスチャン・テリエ)

いろいろ見てきたけど、真の意味でゆるいMV

ひたすら女の尻を追い続けるのだから。

曲について

フランスのシンガーソングライターSébastien Tellierによるおしゃれな曲。このおしりもなんだかおしゃれ(?)だよね。最後とか。

おわりに

一番自信があったお尻を最後に見てもらった。

ここまで見てきてアニメMVの可能性をすごく感じている。みんなそこまで特殊な技法を使ってるわけじゃないのに、アイデアですごい映像を作り出している。だからその多様性は実写の比じゃないと思う。

それにどこか、アニメーションだからこそ感情に訴えかけてくる所が無かっただろうか。8bitの映像はスーファミ世代にすごく響く気がするし、タムくんの映像はどこか古き日本を感じる。絵のタッチで言外の想いを伝えられるのが、アニメの魅力だと思う。

アニメによって曲が深化され、聴衆に新たな理解をもたらすこともある。それってすごく素敵なことだ。今後もゆるくて、ノスタルジックで、どこか意味深なアニメMVが出てきて欲しい。

それでは。

《 sigefuzi 》
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