実はあの人もMOTOWN出身!というかそもそもMOTOWN(モータウン)って何?

アメリカ黒人音楽史における黄金期、1970年代。

電子楽器の登場で世界の音楽界に革命が起き、次々と時代を揺るがす楽曲が産み出された、まさにアメリカ音楽戦国時代。己の音楽の可能性を極限まで追求し、常に新しく、そして奇抜であろうとしのぎを削るアーティストと人種差別、情勢不安など有り余る社会への不満を打ち破る大きな刺激を求め、新しいサウンドに飢えていた若者達。そんな刺激的な時代を大きく牽引していたデトロイト発のレーベル。それがMOTOWN RECORDS(モータウン・レコード)です。キャッチーでポップなサウンドは長い年月が経った今でも世界中の人に愛され、また様々なアーティストに影響を与え続けています。

今日はそんなモータウンをわかりやすく解説し、今まで聞いた事が無かったあなたもこの記事を見てモータウンフリークになりましょう。

目次

  • 今さら聞けないけど、そもそもMOTOWNってなに?
  • 古き良きアメリカの音楽シーンを駆け抜けた伝説のレーベル" MOTOWN REOCRDS”の歴史
  • MOTOWN RECORDSを代表する華麗なるスター達
  • この夏に聞きたいモータウン大人のサマーチューン5選
  • 最後に

今さら聞けないけど、そもそもMOTOWNってなに?

モータウンとはデトロイト初のアフリカ系アメリカ人のレコードレーベルの事です。

? 30K! ?Thank you fam ?? This year is just getting started! #MotownFamily

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始まりはベリー・ゴーディ・ジュニアがジャズのレコード店を開いたのがきっかけです。しかし店が経営不振に陥り、GMの自動車組み立てラインで働いたりもしましたが音楽への情熱が絶えることは無く、自身で作曲した曲をR&Bシンガーに売り込んでいたところ、当時地元で人気が出始めていたジャッキー・ウィルソンやザ・マタドールズ(後のザ・ミラクルズ)などに認められヒットソングが出るようになっていきました。

その後、ベリー・ゴーディ・ジュニアは自身のレーベルで勝負する事を決意し、1959年に

「タムラレコード」を立ち上げます。

その後数々のヒットソングや有名アーティストを排出するようになり、タムラレコードは1960年「モータウン・レコード・コーポレーション」となりました。

モータウンの特徴はなんと言ってもそのキャッチーなビートに乗せたソウルフルなボーカルが織りなす黒人にしか作り出せない世界観にあります。

"モータウン・サウンド"

〜ポップにアピールするため、モータウン・サウンドはバックビートにタンブリンのアクセント、時に派手で時に流れるようなエレクトリック・ギターの旋律、独特のメロディとコード構成、ゴスペルを起源とするコールアンドレスポンスが通常使用されている。〜

Wikipedia引用

人種差別や情勢不安、そんな過酷な時代に黒人社会を明るく照らし、時代の潮流までもを動かした革命的な音楽レーベル、モータウン・レコード。

マイケル・ジャクソン、ジャクソン5、マーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、テンプテーションズ、スプリームス&ダイアナロス、スモーキー・ロビンソン、ライオネル・リッチー、ミラクルズ、コモドアーズ、ジェームスジャマーソンなどなど数々のスターたちを輩出してきました。

最近でいうと、ニーヨブルーノ・マーズも実はモータウンなんです。

今日はそんなモータウンの世界をもう少し掘り下げて行ってみましょう。

古き良きアメリカの音楽シーンを駆け抜けた伝説のレーベル" MOTOWN REOCRDS”の歴史

モータウンレコーズは1959年からスタートします。以下年表で見ていきましょう。-Wikipedia参照-

1959年1月12日 ベリー・ゴーディ・ジュニアによってタムラ・レコードとして設立

1960年4月14日 モータウン・レコード・コーポレーションとなる。

1960年〜1969年 Billboard Hot 100のトップ・テンに79曲ランクイン。小規模レコード会社としては異例の大成功となる。

1972年には本店をロサンゼルスに移転。

1988年1月28日 MCA(Music Corporation of America)およびボストン・ベンチャーズに買収される。

1994年 モータウンはオランダとドイツを本拠地とするレコード会社ポリグラム(PolyGram)に売却される。

1999年 ユニバーサル ミュージック グループに再度売却される。

2000年〜2011年 モータウンはユニバーサルミュージックの子会社としてニューヨークに本店を構える。

2011年〜2014年 アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループの傘下となる。

2014年4月1日 ユニバーサル ミュージック グループはアイランド・デフ・ジャムの解体を発表。モータウンはロサンゼルスに戻りキャピトル・ミュージック・グループの傘下となる。

現在 キャピトル・タワーの近くで操業している。

このように年表を追っていくと、モータウンの全盛期は1970年代前半から1980年代前半という、ごく短期間であったことがよくわかります。しかし、その当時の音楽やアーティストは今でも絶大な影響力を持っていることを考えると、当時のモータウンの衝撃は想像を絶するものだったのだと思います。モータウンとは、ただ単に流行した音楽というよりは、1970年代のアメリカの文化を根底から支える音楽としてしっかりと社会に根を張った音楽ムーブメントを作り出したレーベルであったのでしょう。

MOTOWN RECORDSを代表する華麗なるスター達

  • スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder 本名: Stevland Hardaway Morris, 1950年5月13日 - )

Words can't express sometimes how much this mans music means to me #steviewonder #secretlifeofplantsalbum

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モータウンを語る上でこの人は外せないでしょう。キングオブポップス、スティービー・ワンダー。

彼は実はモータウンとは13歳の時に契約をしています。驚きです。当時の名前は「リトル・スティービー・ワンダー」でハーモニカを片手にまだ声変わりをしていない美声による圧倒的な歌唱力と持ち前のタレント性で一躍スターとなりました。

その後の活躍は皆さんもご存知にように世界を代表するポップミュージックのスタートして今でもアメリカ音楽界の重鎮として圧倒的な存在感を放っています。最近ではイギリスの俳優であるジェームズ・コーデンの人気コーナー「カープール・カラオケ」に出演し、ジェームズの奥さんに向けて、サプライズで生電話のライブをやったりと飾らない大スターとして未だに世界中で愛されています。

  • マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye、1939年4月2日 - 1984年4月1日)

マーヴィンゲイといえばモータウン。モータウンといえばマービンゲイ。

彼の歌声は繊細さとパワフルさを兼ね備えた類稀なもので、その才能は自然と人を惹きつける力があり、モータウンの歌手の中でも高い人気があります。そんなマーヴィンがコーラスグループの一員としてデトロイトでコンサートとをした時にベリー・ゴーディ・ジュニアにスカウトされ、モータウンに所属することになります。

もともとドラムをやっていたマーヴィンはベーシストであるジェームス・ジェマーソンとの出会いで人気曲を連発する大スターへとのし上がります。中でも有名なこの二曲は世界中で愛され、今でも多くのファンが愛している曲です。

What’s going on

しかしスターの宿命なのか、父親との口論の末に自宅で射殺されるという悲劇的な最期を迎えたマーヴィン・ゲイ。

彼の告別式にはモータウン時代の盟友を含め、1万人もの人が参列したことでも有名です。

  • ザ・スプリームス(The Supremes)

#thesupremes with #florenceballard on the left #DianaRoss center and #marywilson right #Motown #peterbenjaminson #thelostsupreme

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映画「ドリームガールズ」でお馴染みのザ・スプリームス。日本でも大ヒットした彼女たちの音楽は少し上の世代の人であればピンとくるのではないでしょうか。

ザ・スプリームスといえばやはりメインボーカルのダイアナ・ロスの存在ではないでしょうか。

モータウンレコーズとザ・スプリームスの成功の裏には色々な噂が絶えないというのは有名な話ではないでしょうか。

詳しく知りたい方は映画「ドリームガールズ」を観てみましょう。完全な実話ではないにしろ、この時代に生きたモータウンとそれを取り巻くアーティストたちの葛藤をうまく描いている興味深い作品だと思います。

ザ・スプリームスでまず頭に浮かぶ曲といえば

Stop in my name of loveでしょう。様々なアーティストにカバーされていて、原曲がザ・スプリームスだと思っていない人もいるでしょう。

あとは

You Can't Hurry Loveでしょう。むしろこちらの方が世界的には認知されているかもしれません。小気味良いビートに乗せたダイアナの綺麗なハイトーンボイスとキャッチーなメロディライン。現代でも色褪せることなくいつも新鮮な気持ちで聞くことのできる一曲です。
  • ジャクソン5(The Jackson 5)

モータウン後半のスタートいえばなんと言っても幼い頃のマイケルジャクソンがメインボーカルを務めるジャクソンファミリーで構成されるバンド、ジャクソン5でしょう。

ジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロン、マイケルの5人でデビューしたジャクソン5。その後、1975年にジャーメインと交代という形でランディが加入。同時にバンド名も「ジャクソンズ」に変更している。

ジャクソン5は今でも語り継がれる名曲を数多く残している。

I Want You Back

I’ll Be There

ABC

Blame It On the Boogie

などなど挙げればキリがないが、初期の彼らのヒットの裏には「ザ・コーポレーション」という常に有能なサウンドメーカーが付いていたことでも有名です。

ジャクソン5の影響で「ボーイ・バンド」(アイドル的な人気を持つ若い男性バンド)ブームに火が付き世界中に影響を与えました。現代で言うと、バックストリート・ボーイズやワンダイレクションなどが代表的なボーイ・バンドですし、当時の日本ではフィンガー5がその典型でしょう。

しかし1970年代後半からマイケルはソロでの活動が増え、ジャクソンズとしての仕事が減り1984年に脱退。マイケルが脱退してからのジャクソンズからヒット曲が出ることは無く1990年に解散。解散後、唯一の復活コンサートは2001年にマディソン・スクエア・ガーデンで行われたマイケルのソロ活動30周年記念ライブであり、CBSが特別放送したことでも有名です。

 この夏に聞きたいモータウン大人のサマーチューン5選

山下達郎さんも愛してやまないという奇跡のレーベル「モータウン」

レゲエもいいけど、今年の夏はモータウンサウンドでファンキーに夏を過ごしてみませんか。

それでは行きましょう。筆者がオススメする夏に聞きたい大人のモータウン5選。

1. MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL "Ain't no Mountain High Enough”

夏といえばこれ!越えるのに高すぎる山なんて無い。くじけそうになった時はいつでも俺がすぐに駆けつけてやる。まさに黒人社会のアンサーソング。

2. Michael Jackson - Rock With You

マイケルの奇跡の美声にうっとり。たまにはコンバーディブルの車で海沿いを走りながらRock with youしてみては?

3. Stevie Wonder - Sir Duke

イントロから何だか踊っちゃう!ザ・ソング・オブ・ハッピー。今年はスティービーで朝まで踊り明かせ!

4. The Temptations - My Girl

花火大会当日。好きなあの子に告白する前に落ち着いてこの曲を聞け!好きなあの子をうっとりさせる、全てがこの曲にある。

5. Smokey Robinson & Sheryl Crow - "You've Really Got a Hold on Me" (The Motown Sound)

あなたを欲しくは無いけど、あなたが必要なの。君をそっと抱き寄せて、切ない夏の夜に溶け込もう。草食系男子なんか放っておいて、今夜は俺と遊ぼうぜ。

最後に

いかがだったでしょうか。光と闇、富と名声、抑圧からの解放。そんな激動の1970年代のアメリカを象徴するような奇跡のレーベル、モータウン。今まで聞いたことのなかったあなたも、知ってはいたけどまた気になっちゃったあなたも、今年はモータウンを聞いて熱く、激しい時間を過ごしてみてはどうでしょう。

《 ktrart 》
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