フライング・ロータスなど共演者多数!鬼才ベーシスト「Thundercat」のおすすめ楽曲

フライング・ロータス、ケンドリック・ラマーなど、現代のブラックミュージックにおける数々の重要アーティストと共演するベーシスト「Thundercat」をあなたはご存じでしょうか。新世代のジャズ、ファンク、R&Bミュージシャンとして中核を担ってきた彼が、意外と知られていないことも事実です。今回は、魅力あふれるおすすめ楽曲たちとともに、Thundercatについてご紹介していきたいと思います。音楽センス、技術ともにハイレベルな彼のサウンドによって作り出される独特の世界観に誘いましょう。

目次

  • ベーシストThundercatとは
  • 幅広く展開される活動
  • 使用機材
  • オリジナリティあふれるおすすめ楽曲たち
  • まとめ

ベーシストThundercatとは

@thundercat_musicがシェアした投稿 -

  • 名前:サンダーキャット(本名:ステファン・ブルーナー/Stephen Bruner)
  • 生年月日:1984年10月19日
  • 出身地:アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルス
  • ジャンル:R&B、ジャズ、ファンク、スラッシュメタル
  • 担当楽器:ベース、ヴォーカル
  • 公式サイト
  • Twitter:@Thundercat

サンダーキャットことステファン・ブルーナーは、音楽一家のもとに生まれます。父親は、ダイアナ・ロスのバックバンドのドラマーを務めたロナルド・ブルーナー、兄は、マーカス・ミラーなどの大物アーティストと共演するドラマーであるロナルド・ブルーナー・Jrです。

母親もフルート、パーカッションを演奏するなど、幼少期より音楽に囲まれて育ちます。初めてベースを手にしたのは4歳のときで、そこから彼はのめり込むように演奏技術を上達させていきます。2002年、兄のロナルド・ブルーナー・Jrと共に、ハードコア・パンクバンド「スイサイダル・テンデンシーズ」へ加入します。

2011年には同バンドを脱退、その後はソロ活動やフライング・ロータスの楽曲参加など、多方面への活動を展開し現在に至ります。

幅広く展開される活動

幼少期のステファンがまず興味を持ったのは、ジャズベーシストのジャコ・パストリアスでした。特に、ジャコ・パストリアスの名盤「トレイシーの肖像」から多くを学んだと彼は語っています。

また、ブーツィー・コリンズやラリー・グラハムといったファンクベーシストからも、影響を大きく受けました。ステファンのサウンドの根底には、ジャズ、ファンク、R&Bなどのブラックミュージックが根付いています。それは、彼の跳ねるようなリズムから生み出されるきめ細かいベースラインからも聴き取ることができます。

しかし以外にも、ステファンの音楽遍歴の最初を飾ったのはハードコア、スラッシュメタルのクロスオーバーで知られるパンクバンド「スイサイダル・テンデンシーズ」への加入でした。

ハードコアというジャンルでは、歪みの強いギター音にベースの音が埋もれがちになります。ところがステファンは、ハイトーンを生かしたメロディーラインとくっきりとした骨太な音作りにより、ベースのサウンドを埋もれさせることなく存在感を発揮していきます。

前任のロバート・トゥルージロ(現メタリカ)にも負けない、このような個性豊かなサウンドで同バンドを支えていきます。

一方、その類い稀なるテクニックと音楽センスを見出され数々のセッションワークにも参加していきます。スタンリー・クラーク、ケニー・ギャレットなどのフュージョン系ミュージシャン、ラッパーのスヌープ・ドッグ、ジョン・レジェンド、エリカ・バドゥなどの実力派シンガー、例を挙げるときりがないほどの有名ミュージシャンたちと共演を果たしてきました。その中には、気鋭のビートメイカー、フライング・ロータスの存在もありました。

ステファンがフライング・ロータスの楽曲へ参加、フライング・ロータスがサンダーキャットの楽曲をプロデュースするなど、お互いが良い影響を与えながらその後の長きにわたる関係を築いていきます。

Had to !!!!!

flyinglotusさん(@flyinglotus)がシェアした投稿 -

最近では、新世代ジャズサクソシストのカマシ・ワシントン、現代の最重要ラッパーであるケンドリック・ラマーなどのレコーディングに参加しています。このような幅広い音楽活動は、ステファンの柔軟な音楽性を養う良い経験になりました。そして、今日のサンダーキャットサウンドに大きく反映されていることがわかります。

使用機材

@thundercat_musicがシェアした投稿 -

ベース

  • Ibanez Artcore
    • Artcore AFBモデルのボディデザインをもとにした6弦仕様シグネイチャーモデル
  • Ibanez BTB776PB
    • ボディーのトップ材:バールポプラ
    • ボディーのバック材:マカボニー
    • ネックの木材:メイプル
    • ピックアップ:バルトリーニ
    • コントロール:アクティブ

アンプ

  • Aguilar
    • ヘッド:DB750
    • キャビネット:DB810

主なエフェクター

  • Fulltone クライド・デラックス・ワウ
  • MXR EVH フェイズ 90
  • ELECTRO HARMONIX スモール・クローン・コーラス
  • Malekko Ekko616 アナログ・ディレイ

オリジナリティあふれるおすすめ楽曲たち

Heartbreaks + Setbacks

もの悲しげなエレクトロサウンドを柔軟に取り入れた楽曲です。少し前のめりに意識されたベースラインが感情を高ぶらせます。

Them Changes

ワウによって装飾されたベース音がシンセベースのように鳴り響くユニークな曲です。ジャズにファンクと伝統的なブラックミュージックを基調に作曲されています。

Walk On By

ラッパーのケンドリック・ラマーをフューチャーした作品です。クールな世界観が淡々と進む中、必要最低限のベース音で構成されたファンキーな一曲です。

Walkin'

ふわふわとしたステファンの歌声が不思議な感覚へと誘います。よくわからないまま曲が終了するという凡人置き去り感が否めませんが、これもサンダーキャットの魅力のひとつです。正に鬼才と呼ぶにふさわしい彼らしさが伺えます。

まとめ

数々の有名ミュージシャンたちを虜にしてきた、鬼才ベーシスト「Thundercat」について少しでも知っていただけたなら幸いです。ジャズとファンクのクロスオーバー、ヒップホップ通過後のネオ・ソウルなど、現代のブラックミュージックが変革していく様を、いま目の当たりにしています。

その重要アーティストたちと共に、サンダーキャットが活躍していくことは間違いないでしょう。そして、このような気鋭な感覚を持ち合わせたミュージシャンたちが、新しい音楽を作り上げてくれることを期待しましょう。

この記事に関連する商品

StudioLive AR USBでマルチトラックレコーディング!特徴と使い方

StudioLive AR USBでマルチトラックレコーディング!特徴と使い方

5万円でマルチトラック録音を実現。すごい時代になってきました。マルチトラックレコーディングは、ある意味、ミュージシャンの夢でもあります。パート毎に 分離された、音声や楽器をmixしていく作業は、作曲や編曲、演奏に匹敵するクリエイティブな活動です。それが、数万円の設備で実現する時代になりました。...

多彩なギタープレイで多岐に渡り活躍する布袋寅泰の魅力とプレイスタイル

多彩なギタープレイで多岐に渡り活躍する布袋寅泰の魅力とプレイスタイル

「唯一無二」のギタリストでありアトランタ五輪の閉会式など世界の舞台でも活躍する布袋寅泰。BOØWYのギタリストとしてデビューし、35周年を迎えた今もなお第一線で活躍し続けるトップギタリストの魅力の秘密を35th ANNIVERSARY2016の企画とこれまでの活動と共にご紹介します。

伝説のメタリカ初期メンバー、ベーシストのクリフ・バートンの凄さに迫る!

伝説のメタリカ初期メンバー、ベーシストのクリフ・バートンの凄さに迫る!

みなさんはメタリカに伝説のベーシストがいたことをご存知でしょうか?その名はクリフ・バートン。1982年にメタリカに加入し、1986年に交通事故で亡くなるまで、彼はメタリカの作曲に大きな影響を与え、ステージでその存在感を際立たせていました。

ミュージックシーンにおけるグローバリゼーション〜音楽ジャンルの無国籍化〜

ミュージックシーンにおけるグローバリゼーション〜音楽ジャンルの無国籍化〜

いつもであれば、ギタリストを中心に取り上げる事が多いのですが、今回はいつもと違う切り口で記事を書きたいと思います。テーマは「音楽のグローバリゼーション」です。たまたま、会話の中で「最近は、音を聴いただけだと何処の国のロックかわからないんだよ」という話題で盛り上がったのです。ではナゼそういう時代...

案外盲点!?使い勝手がいい&音に個性が出るDODを徹底解説!

案外盲点!?使い勝手がいい&音に個性が出るDODを徹底解説!

普段、楽器屋さんに普通に置いてあるDODのエフェクター。初心者はなかなかチョイスしないエフェクターですが、世界中で愛されているエフェクターではあります。特徴は何なのかまとめてみました!

おすすめの記事一覧

シーンに絶大なインパクトを残したボーカル&ギターのコンビ

シーンに絶大なインパクトを残したボーカル&ギターのコンビ

モーツァルトに影響を受けたフィンランド人メタルギタリスト  アレキシ・ライホ

モーツァルトに影響を受けたフィンランド人メタルギタリスト アレキシ・ライホ

小さな暴れ馬!! フェンダーUSAムスタングの特徴とおすすめモデル

小さな暴れ馬!! フェンダーUSAムスタングの特徴とおすすめモデル

フランク・ザッパの息子はスゴ腕のテクニシャンギタリスト!?ギブソンSGを操るドウィージル・ザッパ

フランク・ザッパの息子はスゴ腕のテクニシャンギタリスト!?ギブソンSGを操るドウィージル・ザッパ

誰もが憧れる!ギブソンレスポールスタンダードの特徴とスペック

誰もが憧れる!ギブソンレスポールスタンダードの特徴とスペック

多彩な左利き用ギターを逆さにして弾くエアロスミスのギタリスト  ジョー・ペリー

多彩な左利き用ギターを逆さにして弾くエアロスミスのギタリスト ジョー・ペリー

百花繚乱80’sバンド 〜個性溢れる4バンドをご紹介〜

百花繚乱80’sバンド 〜個性溢れる4バンドをご紹介〜

“マークⅢ”で奏でるスライドプレイに、マリンバ、シタールなどを操るストーンズの“リーダー”ブライアン・ジョーンズ

“マークⅢ”で奏でるスライドプレイに、マリンバ、シタールなどを操るストーンズの“リーダー”ブライアン・ジョーンズ

フライングVタイプのオリジナルギターが映えるオジー・オズボーンのファーストギタリスト  ランディー・ローズ

フライングVタイプのオリジナルギターが映えるオジー・オズボーンのファーストギタリスト ランディー・ローズ

レス・ポール片手にデヴィッド・ボウイとグラムロックの世界を創造したミック・ロンソン

レス・ポール片手にデヴィッド・ボウイとグラムロックの世界を創造したミック・ロンソン

楽器・機材を探す