これぞロックギター!ギブソンレスポールの特徴まとめ

ギブソンレスポールといえば、エレキギターの王道であり、初心者~中級者のギタリストにとって憧れの的でもあります。

高価格帯のギターですが、やはり1本は所有していたい、そんなギブソンレスポールについて特徴と種類、おすすめシリーズなどをまとめました。

目次

  • ギブソンレスポールとは?
  • ロック界に欠かせない名機
  • 各シリーズの特徴、スペック
  • ギブソンレスポールのまとめ

ギブソンレスポールとは?

レスポールとは、大手ギターメーカーのギブソン社が1952年から製造しているエレキギターです。

元々はギタリストのレス・ポール氏(19152009)のシグネチュアモデルとして開発されましたが、今やフェンダー社のストラトキャスターと並んで、エレキギターを代表するモデルです。

基本的な構造として、メイプルトップ・マホガニーバックの丸みを帯びたボディに2基のハムバッカータイプのピックアップを搭載しています。現在では従来の重く、ネックの太い伝統的なモデルから、現代的な仕様で演奏性に優れたモデルまで様々なものがあります。

音色はクリーンでは太く、温かみのある丸いサウンドです。もちろんクリーンサウンドでも十分魅力的ですが、レスポールといえばやはり激しく歪ませてこそ真価を発揮すると思います。

ロック界には欠かせない名機

クリーンでは温かみのある上品な音を出してくれますが、深く歪みをかけた途端、そのサウンドは一変します。「泥臭い」と形容される、独特のワイルドでズ太いディストーションサウンドは、他のギターではマネできない「ギブソンレスポールの歪み」として多くのギタリストを魅了しています。

ブリッジミュートをかけたときのザクザクとしたサウンド。パワーコードを鳴らした時の芯のあるサウンド。リードプレイでの伸びのあるサウンド。どれをとっても、ギブソンレスポールのディストーションサウンドの迫力は素晴らしいものがあります。ハードロックやヘヴィメタルなど、激しいジャンルにはハムバッカーピックアップが欠かせませんが、レスポールはハムバッカーを搭載したエレキギターの代表であり、本家でもあります。

しかし、本体が重すぎる、音のパワーがありすぎて使いづらい、などの理由から一時期は売り上げが低迷し、1960年に生産が終了してしまいました。まだロックというジャンルがあまり世に浸透していなかった時代ですね。

その後、ジミーペイジやエリッククラプトンなどの有名ロックギタリスト達が使用したことで人気が再燃。1968年から再生産されることになります。

そしてザックワイルドやガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト、スラッシュなどのハードロック系ギタリストが使用し始めたことで、完全にロック界のギターとして認知し始めるようになります。

以来、ロックギタリスト御用達の名機として世界中で支持されています。

各シリーズの特徴、スペック

レスポールの主なシリーズには、スタンダード、トラディショナル、スタジオ、そしてカスタムショップ製のレスポール・カスタムが挙げられます。それぞれの特徴とスペックを見ていきましょう。

スペックに関しては、「トラディショナル・スペック・モデル(T)」と「ハイパフォーマンス・スペック・モデル(HP)」があります。これはレスポールに限らず、ギブソン社の現行シリーズ全てにこの2つのスペックのものが用意されています。ハイパフォーマンス・スペック・モデルのほうが木目のグレードが高く、ギブソンの最先端技術をふんだんに盛り込んだ、演奏性、サウンド共にワンランク上のギターとなっています。

レスポール・スタンダードはハイパフォーマンス・スペック・モデル(HP)を、レスポール・トラディショナル、スタジオはトラディショナル・スペック・モデル(T)のものを紹介しましょう。

レスポール・スタンダード

レスポールの標準シリーズであり、現在でもこのシリーズが一番人気でしょう。

「レスポールスタンダード」の名称になったのは1958年からであり、それ以前はあくまでギタリストのレス・ポール氏のシグネチュアモデルということで「レス・ポール・モデル」と呼ばれていました。このスタンダードをもとに様々なシリーズが作られ、ギブソン社の看板モデルであるレスポールは進化を続けてきました。

以前はスタンダードの名前通り、昔ながらの伝統的なスタイルの仕様のものを生産していましたが、

2008年に大幅な仕様変更を行い、ここ数年では毎年新しい仕様のものが生産されるようになりました。

これはレスポール・スタンダードのコンセプトが「基本のスペックはそのままで、現代的な仕様を細部に組み込むことで現代の音楽シーンに対応できるギター」となったためでしょう。

2008年製以降のレスポールスタンダードの特徴として

  • ボディ内部をくり抜くことでボディを軽量化
  • ロック式ペグを採用することでチューニングの狂いを最小限に抑える
  • ロックピンを標準装備
  • ブリッジとテイルピース を固定できるようになり、弦交換時の脱落を防止
  • 非対称型ネックシェイプ(6弦側から1弦側にかけて薄くなる仕様)
  • ジャックにシールドを差すとロックされ、演奏中にシールドが抜けるのを防ぐ
  • 高出力ピックアップ「バーストバッカー・プロ」を搭載

など、かなり現代的な仕様へと大胆に変更されました。

その後も細かい仕様を変更し続け、2017年現在のモデルでは

  • ボリュームノブにコイルタップ、コイルスプリット機能を搭載
  • トーンノブにフェイズ(位相の切り替え)、バイパス機能を搭載
  • ローポジションからハイポジションにかけて徐々に平らになっていく「コンパウンド・ラディアス指板」を採用
  • 高さの調節が可能であり、より豊かなサスティーンを得られる「ゼロフレット・ナット」を採用
  • 更に軽量化されたウルトラ・モダン・ウェイトリリーフのボディ構造
  • AAAAグレードのフレイムメイプルトップ
  • ハイポジションが弾きやすいファスト・アクセス・ネックヒール加工
  • ヘッド後部にGフォース・チューナーが付けられ、自動チューニングが可能

などなど、現代的な技術をふんだんに盛り込んだ、高スペックなギターとなっています。

レスポールながら軽量で演奏性に優れ、またコイルタップ機能によってシングルコイルの音を出すことも可能です。それでいて音色はまさにレスポールといえる、甘く温かみのあるクリーンから太く重みのあるディストーションまでカバーする、王道のレスポールサウンドです。

ここでは、レスポール・スタンダード(HP)のスペックを紹介します。

スペック

  • ボディ:AAAAフレイム・メイプル・トップマホガニー・バック
  • ネック:マホガニー
  • 指板:ローズウッド
  • フレット:22F
  • ピックアップ:Burstbucker Pro Rhythm (フロント)、Burtsbucker Pro Lead+ (リア)
  • コントロール:2ボリューム、2トーン、1トグルスイッチ
  • ブリッジ:アルミニウム・チューンOマチックブリッジ&ストップ・バー・テイルピース
  • カラー:ヘリテージ・チェリー・サンバースト、ハニー・バースト、バーボン・バースト、ブルーベリー・バースト

レスポール・トラディショナル

2008年にレスポール・スタンダードが大幅な仕様変更をしたことで、新しく「レスポール・トラディショナル」というシリーズが生まれました。レスポール・スタンダードと見た目はほとんど変わりませんが、こちらは従来の伝統的な仕様を受け継いだシリーズとなっています。

「現代的なスタンダード」と「伝統的なトラディショナル」の2つに分岐したということになります。レスポール・スタンダードがウルトラ・モダン・ウェイトリリーフ加工により軽量化されたのに対して、現在のレスポール・トラディショナルは完全なソリッドボディであり、従来のレスポールらしく重量があります。

敢えて現代的な技術を取り入れていないので、演奏性はレスポール・スタンダードに比べてやや劣りますが、昔ながらのレスポールが好みの人には嬉しい仕様でしょう。

「スタンダード」という名前はこのシリーズのほうが合っている、という意見もありますね。

ここでは、レスポール・トラディショナル(T)のスペックを紹介します。

スペック

  • ボディ:AAフレイム・メイプル・トップマホガニー・バック
  • ネック:マホガニー
  • 指板:ローズウッド
  • フレット:22F
  • ピックアップ:Burstbucker1(フロント)、Burtsbucker2(リア)
  • コントロール:2ボリューム、2トーン、1トグルスイッチ
  • ブリッジ:ABR-1ブリッジ&アルミニウム・テイルピース
  • カラー:ヘリテージ・チェリー・サンバースト、ハニー・バースト、アンティーク・バースト

レスポール・スタジオ

レスポールモデルのエントリークラスとして、装飾や木材のグレードを抑えることで低価格化を実現したシリーズです。1983年に発売が開始されました。特徴として、ボディ、ネックのバインディング(縁飾り)がないことが挙げられます。これはコストを抑える意図なのでしょうが、結果としてすっきりとしたルックスに仕上がっています。

ボディのトップは木目の見えない塗りつぶしや、あまり派手でない木目のものを使用しています。こちらもコストを抑える目的ですね。

バインディングは楽器の角を衝撃から守ったり、装飾的な意味合いで使われており、サウンドに大きな影響を与えることはありません。木目に関しても、見た目が美しいかどうかなので、こちらもサウンドに影響することは少ないでしょう。

木目によってサウンドが変わるという話もありますが、これはかなり熟練した玄人の耳で聞き分けられる些細なものです。基本的な構造はレスポール・スタンダードと同様なので、エントリークラスとはいえ、しっかりレスポール特有の重い音を出してくれます。レスポール・スタンダード同様、2008年に仕様変更が行われ、現代的なスペックを装備しています。

ここではレスポール・スタジオ(T)のスペックを紹介します。

スペック

  • ボディ:グレードAプレーンメイプルトップ、マホガニーバック
  • ネック:マホガニー
  • 指板:ローズウッド
  • フレット:22F
  • ピックアップ:490R(フロント)498T (リア)
  • コントロール:2ボリューム、2トーン、1トグルスイッチ
  • ブリッジ: アルミニウム・チューンOマチックブリッジ&ストップ・バー・テイルピース
  • カラー:ブラックチェリーバースト、ワインレッド、エボニー

レスポール・カスタム

2004年にレギュラーラインナップから外れ、現在はギブソン社の高級ブランドである「カスタムショップ」でのみ生産されています。レギュラー製品ではありませんが、レスポール・カスタムはロック界において非常に人気のあるシリーズなので、ここでもその特徴について触れておきましょう。レスポールの上位機種として、1954年に誕生したシリーズが「レスポール・カスタム」です。

このシリーズは高級感を前面に押し出すことをコンセプトにしていますが、木目の美しさではなく、ピアノのように光沢のあるブラックカラーとゴールドパーツの組み合わせによって、レスポール・スタンダードとはまた違う雰囲気を醸し出しています。

このカラーは「ブラック・ビューティー」と呼ばれ、レスポール・カスタムの大きな特徴でもあります。

ホワイトやレッド、また木目の出ているサンバースト系のカラーもありますが、レスポール・カスタムといえばブラック・ビューティーをイメージする人が多いのではないでしょうか。サウンドはレスポール・スタンダードとほとんど変わらないという意見が多いのですが、材質にほとんど違いがないためでしょう。初期のレスポール・カスタムはボディがオールマホガニーなので、柔らかいサウンドであったと言われています。

PRSやSuhrなどのハイエンドギターと並んで、いつかは手に入れてみたい、そんなギターですね。

ギブソンレスポールのまとめ

レスポールはエレキギターの中でも歴史があり、現在も王道のギターとして非常に人気があります。

優れた演奏性を誇る現代的なスペックのシリーズから伝統的なスペックを守り続けるシリーズまで、現行のラインナップには幅広いタイプのレスポールが数多く存在します。

特有の太く重い、粘りのあるサウンドはレスポールの最大の魅力であり、象徴ともいえるでしょう。

興味を持った方はぜひ一度楽器店で試奏をしてみてはいかがでしょうか?

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