元祖ハイエンドベース MTDの特徴と種類

ハイエンドベースの代名詞とも言える、MTD。憧れはすれども弾いた事はないという方も多いと思います。

今回は少しでも具体的なイメージを感じられるよう、MTDエレキベースの特徴と種類・モデルをご紹介していきます。

目次

  • 成り立ち
  • サウンドの肝、ピックアップとプリアンプ
  • 多彩なウッドマテリアル
  • 535 ? 434? モデル名の秘密
  • 使用アーティスト

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成り立ち

出典:MTD公式サイト

1970年代にギターを作り始めたMichael Tobiasは1977年に自身の工房をスタートします。この時に始めた工房の名前がTobias Guitars、MTDの前身です。

その高い独創性とクオリティは当時から高い評価を集めます。しかし、ハンドメイドギター工房であるTobias Guitarsは生産数を伸ばすことに苦労します。生産性を解消するために、Tobaisがとった手段はTobias Guitarsの事業を売り渡すことでした。

1990年にGibsonがTobiasを買収したあともTobiasのチームは存続し、Gibsonから提供された資材や機材を得て、彼らのチームの手によってTobiasは生産され続けました。

1992年、Tobias Guitarはビジネス的な理由でナッシュビルに移りましたが、トバイアス本人はナッシュビルにはいきませんでした。

これがTobiasがTobias期、Gibson期と呼び分けられる理由ですね。Gibsonを去った後、マイケルトバイアスは新しい楽器を設計し、ニューヨークに彼本人によるカスタムショップをオープンします。これこそがMichael Tobias Design、MTDです。

サウンドの肝、ピックアップとプリアンプ

MTDではほぼ全てのベースにBartolini製のエレクトロニクスが使われています。バキッとハイレンジなサウンドのBartoliniとのコンビネーションこそがMTDのサウンドの要と言っても過言ではないでしょう。

ソープバータイプのピックアップですが、実のところ中身はリバースのPベースタイプになっています。これはMTDのためにカスタムワウンドされています。プリアンプにはNTMBをベーシックにMTD仕様にカスタムされています。3Bandのイコライザーにミドルの周波数帯を切り替えるスイッチつき。MTDのプリアンプ(Custom Bartolini)はどんなセッティングにしても破綻することがありません。日本人的な感覚ではイコライザーは補正程度に使うもので、積極的に使うプレイヤーは多くありませんが、MTDは積極的なイコライジングを推奨しています。

そのためか、イコライザーをフルテンで使っているミュージシャンもとても多いです。その状態で実際に音を出してみると、ゴスペル系ベーシストが出しているあのサウンドです。

一時期のハイエンドベース界隈のBartoliniエレクトロニクスの以上な採用率の高さには間違いなくMTDとBartoliniのコンビが影響しているでしょう。

多彩なウッドマテリアル

MTDはエレクトロニクスはほぼ全てのモデルが同じです。しかし、ウッドマテリアルにスタンダードなものはありません。以下、MTDが使う木材のほんの一部です。

アッシュ、アルダー、メイプル、ウォルナット、マホガニー、ブラックリンバ、パープルハート、チューリップウッド、マートル、レッドウッド、エボニー、ウェンジ……とても数え切れません。

多くの種類の木材を扱うことが出来、それらを組み合わせて適したサウンドに仕上げる、まさにウッドマスター。世の中にはトーンウッドという単語があります。トーンウッドとは、装飾的に使う木材とそうではないものを区別するための単語です。MTDには所謂トーンウッドはありません。その全てがトーンウッドだからです。

また、MTDは今までには考えられなかった使い方を開拓しています。その大きな1つが、アッシュネックでしょう。

アッシュ材は元々ボディ材としてはトラッドな存在でしたが、ネック材として積極的に使われることは非常に珍しいです。アッシュネックの特性はハイレンジでピーキー。通常扱いづらいものですが、MTDにはぴったりかもしれませんね。逆に、メイプルネックがいかにトラッドなサウンドかもわかります。他にウェンジネックはMTDの定番ネックです。非常に強度が高く硬質なウェンジネックはF1カーのような、ザMTDサウンド。

ただし、35インチのように長いスケールに硬質なウッドマテリアルを合わせたMTDを十分に鳴らすにはある程度強い入力が必要です。そういった意味で、日本のマーケットではやはりトラッドな木材が使われたMTDが人気のようですね。

ネックに関して、MTDは少し特殊なシェイピングをします。通常ネックはまっすぐに、左右対称にシェイピングするのが一般的ですが、MTDの場合は左右非対称です。低音弦側の方がより厚くなる仕様で、この加減は1本1本違います。手作業により、それぞれのベースに最適なグリップを探し出しているためです。

535 ? 434? モデル名の秘密

出典:MTD公式サイト

535、434などのシリーズが代表的なMTDベースでしょう。この数字、実は弦の数とスケールの長さを示しています。

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  • 535→5 strings 35 inch scale
  • 434→4 strings 34 inch scale

わかりやすいですね。なので、例えば10strings 40inchの場合は1040です。

ちなみに、通常MTDは21フレット。24フレットモデルは「535-24」というモデル名になります。その他に、クラシックな仕様のSaratoga、ピックアップをリアに寄せたsuper 5などがありますが、あくまでメインは535や434の数字のモデルですね。

使用アーティスト

Andrew Gouche

ゴスペル、R&B界の重鎮。Chaka Kahnを筆頭に、Michael Jackson、Madonna、錚々たるスーパースターのレコーディング、ツアーに参加する本物のファーストコール。高いテクニックと、ゴスペル系ミュージシャンらしいタイム感がオンリーワンのマイノリティ。一般的なベーシストと比べると圧倒的に手数が多いのも特徴的ですね。

しかし、彼のプレイはあくまで裏方、リーダーではありません。まさに本物のベーシスト、グルーヴマシンですね。MTDからは彼のシグネイチャーモデルも発売されています。

Robert Bubby Lewis

近年、日本のシンガーのAIのツアーにも参加しており、日本における知名度も高くなってきています。美しいコードワーク、力強い右手のタッチでの高速プレイ、日本人好みのベーシストですね。

彼仕様のベースは超ワイドピッチで、6弦ベースのネックに5弦を張ったモデルもあるんだそうです。ちなみに日本のアニメ文化が大好きで、日本のファンにはドラゴンボールやワンピースの話をよくしています。渋谷をよく歩いているそうなので、探してみてください。

森多聞

R&BやFUNK、JAZZ、HIPHOP、あらゆるブラックミュージックをもとにしたスタイル。日本人離れした豪快なフレージング、タイム感です。

ナオトインティライミ、久保田利伸、清水翔太、日本のトップミュージシャンのツアーメンバーやレコーディングメンバーに選ばれています。力強いピッキングはピーキーな仕様のMTDの能力を十分に引き出しており、参加している音源を聴いてみるとどストレートなMTDサウンド。

ソース、引用元

https://www.facebook.com/michaeltobiasdesign/

http://www.mtdguitars.com/

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