ザ・ローリング・ストーンズに“加入しなかった”テレキャスターのパイオニア ロイ・ブキャナン

かつてアメリカのテレビで“世界最高の無名ギタリスト”という特集が組まれるほどの隠れた実力者 ロイ・ブキャナン。15歳でプロデビューを果たして以降、ロビー・ロバートソンにギターを指南し、極めつけはブライアン・ジョーンズを欠いたザ・ローリング・ストーンズからメンバー入りを打診されるも断るというなんとも掴み所のない変わったエピソードを持つギタリストに迫ります。

目次

  • アーカンソーに育ち15歳でプロデビュー
  • ザ・ローリング・ストーンズに加入せず
  • “世界最高の無名ギタリスト”
  • “ナンシー”と呼ばれるテレキャスター/ブルースマスター
  • マイペースにギターを奏でる「テレキャス・マスター」

アーカンソーに育ちたい15歳でプロデビュー

アメリカプロバスケットボールリーグ NBAのシカゴブルズで2度の3連覇に貢献したスコッティ・ピッペンの出身地でもあるアーカンソー州に1939年に生まれたロイ・ブキャナン。楽器にハマった多くの少年がそうであるように、ブキャナンもギターにのめり込みました。

ギターを始めてほどなくして15歳でブルースシンガーのジョニー・オーティズのバックバンドとしてプロデビューを果たします。これが1954年の出来事というのも驚きです。

ちなみに1960年になると元々ベーシストだったロビー・ロバートソンにギターを指南しています。

ザ・ローリング・ストーンズに加入せず

Tipping of the hat to this guitar maestro #roybuchanan

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セッション・ミュージシャンとして一流の腕を振るっていたブキャナンは次第に音楽業界の関係者から注目を集め始めました。1969年になるとリーダーであるブライアン・ジョーンズが抜けたザ・ローリング・ストーンズからメンバー入りの依頼を受けるのです。

今のように「生ける伝説」といわれる類では無いにせよ、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのツートップが在籍するザ・ビートルズやジミー・ペイジのギタープレイが光るレッドツェッペリンと並び当時から高い人気を誇っていたザ・ローリング・ストーンズからのこの依頼、なんとブキャナンは断ってしまうのです。

さまざまな風評はあるものの実際の所、どう考えていたかは本人のみぞ知る所です。

“世界最高の無名ギタリスト”

#roybuchanan ロイ・ブキャナンはかっこいい♪

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ストーンズからのオファーを断ってから2年後の1971年、アメリカでとある特集番組が放送されたのですが、その番組タイトルがなんともアメリカらしいというか非常にストレートで、インパクト十分。その名も“世界最高の無名ギタリスト”。

この番組でブキャナンのキャリアが紹介されるとこれまた注目を浴び、自らの名前を冠したソロ デビューアルバムの『ROY  BUCHANAN』(1972)をリリース、このアルバムにはブキャナンの代表曲でもある『メシアが再び』を収録しています。

しかし、単に無名と言う訳ではなく“世界最高”がつくのは伊達ではありません。1975年にジェフ・ベックがリリースした『Blow  by  Blow』(1975)に収録されている『哀しみの恋人達』は「ロイ・ブキャナンに捧げる」というメッセージがクレジットされました。

1980年代になると自主レーベルのウォーター・ハウスを設立したり、名門ブルース・レーベルのアリゲーターに移籍するなど、自分の音楽に向き合う環境を考え始めます。そしてアリゲーター移籍後にリリースしたアルバム『WHEN  A  GUITAR  PLAYS  THE  BLUES』(1985)はグラミー賞にもノミネートされました。

“ナンシー”と呼ばれるテレキャスター/ブルースマスター

テレキャスターのパイオニアとして知られるロイ・ブキャナンは通称“ナンシー”と呼ばれるフェンダー・テレキャスター(1953年製)を使用しています。

また、フリッツ・ブラザーズのシグニチャーモデル“ロイ・ブキャナン ブルースマスター”も作成しています。

マイペースにギターを奏でる「テレキャス・マスター」

指とピックを同時に弦に当たることによって、奥行きのある音を奏でられるピッキングハーモニクスから繰り出される激しく、美しいギタープレイが魅力の「テレキャスマスター」として活躍したロイ・ブキャナン。マイペースだからこそギタープレイにも“奥行き”があったのでしょう。

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