元祖エレキベース!Fenderベースの特徴とおすすめを紹介!

「どのブランドのエレキベースを使っていますか?」おそらくこの質問をすると世界中で多くのベーシストは「フェンダー」と答えるでしょう。誇張ではなく、世界で最もポピュラーなエレキベースメーカーはFenderです。何十年もの間世界中のベーシストに価値を提供してきたFenderの歴史やウッドマテリアル、ジャズベースやプレシジョンベースなどのモデルの特徴とおすすめついて迫りたいと思います。

目次

  • フェンダーの歴史を知ろう!
    • メリット
    • 特徴
  • フェンダーのウッドマテリアル
  • 幅の広いネックが特徴、プレシジョンベース
    • 使用アーティスト
  • スリムさが特徴のジャズベース
    • 使用アーティスト
  • フェンダーの最高峰カスタムショップ
  • まとめ

フェンダーの歴史を知ろう!

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Fender社はレオフェンダーが1946年に立ち上げたギター、アンプなどの楽器メーカーです。

音響機器のエンジニアだったレオフェンダーは元々ラジオや音響機器の修理を仕事にしていましたが、1945年にスティールギターとアンプの開発に乗り出します。1948年にはソリッドボディのエレキギターの開発に成功し、1949年にエスクワイヤーとして発表。

1951年にはプレシジョンベースを、1960年にはジャズベースを開発しました。

特徴

プレシジョンとは、日本語では「正確な」という意味で、何が正確なのかというと、音程です。

それまでのベースはフレットのないものが主流で、フレットを打って正確な音程を誰でも出すことができるようにしました。

これは画期的な試みで、エレキベースの発展(というよりもミュージシャン、音楽業界の発展)に大きく貢献したと言えるでしょう。

また、もう1つの最大の特徴はボルトを使ったネックとボディのジョイント方法です。いわゆるデタッチャブルネックですね。

それまではセットネックでのジョイントがポピュラーでしたが、ボディとネックを別々に作ることでコストダウンを図りました。

実はFenderの当時の人気の高さの理由には、安価な価格ということもあります。

単純にコストダウンというわけではなく、ボルトオンには明確な多くのメリットが存在します。

メリット

まずは修理の容易さ。

例えばフレットすり合わせ、リフレット、指板修正など、これらの作業はネックをボディから外すことで作業効率が格段に向上し、結果的にコストも安く仕上げることができます。

そのために一般的なリペア工房ではセットネックよりもボルトオン構造のベースの方が安価な修理料金が設定されています。

ネックを外して取り付け角度の調整などの修理を行う場合、接着されているセットネックではそれを外して、再び接着する作業がありますが、ボルトオンではボルトを外すだけです。

当然作業難度は大きく異なり、コストも異なります。サウンド面でも、アタック感の強いトレブリーなサウンドが特徴です。多くのミュージシャンはそのサウンドを愛し、素晴らしい演奏を実演してきました。

フェンダーのウッドマテリアル

Fenderではボディ材にはアッシュとアルダー、ネック材にはメイプル、指板にはローズウッドとメイプルがレギュラーで使われます。

1960年代にはアルダーボディとローズ指板が、1970年代にはアッシュボディとメイプル指板が主に使われ、それぞれのリイシューモデルではやはりその材が使われることが多いです。

アルダーやローズには濃厚なミドルが、アッシュやメイプルには深いローエンドとタイトなトレブルがあります。

……と一般的には言われていますが、これらはまさに1960年代と1970年代のフェンダーを形容しており、現代のリファレンスになっています。

また、アッシュにはライトアッシュ(俗称)とヘヴィアッシュ(俗称)があります。これらは別名スワンプアッシュ(ライト)やホワイトアッシュ(ヘヴィ)とも呼ばれています

1970年代にFenderが使っていた木材はヘヴィアッシュ。そのため、サウンドは固くタイトで、重量は4kg後半から5kg前半のものが多いです。

一般的なエレキベースとしてはこれらの重量は重く、現代ではホワイトアッシュはあまり使われることはありません。そのため、同じアッシュという表記でもサウンドは全く違うのが実情です。

幅の広いネックが特徴、プレシジョンベース

プレシジョンベースは以下のような特徴を持ちます。(ジャズベースと比べて)

  • 中央に1発のスプリットコイルピックアップ
  • 左右対称のボディ
  • 幅の広いネック

2つのコイルを直列で配線したスプリットコイルピックアップはハムキャンセル効果によりノイズを打ち消す機能を持ち、パワフルなサウンドが特徴です。

この配線は並列に切り替えることもできます。よりワイドレンジで、トレブリーなサウンドが特徴です。

これらは一般的に直列をシリーズ、並列をパラレルと呼び分けられます。ナット幅は42mmとジャズベースに比べると4mmほど幅広の設計になっています。

使用アーティスト

  • ジェームスジェマーソン(マーヴィンゲイ、テンプテーションズなど)
  • スティーヴハリス(アイアンメイデン)
  • ピノパラディーノ(ディアンジェロ、ジョンメイヤーなど)
  • ハマオカモト(オカモトズ)

スリムさが特徴のジャズベース

#Repost @todd.krause ・・・ Relic Jazz Bass for Ikebe Rock House. #fendercustomshop #fenderjazzbass

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ジャズベースは以下のような特徴を持ちます。(プレシジョンベースと比べて)

  • フロントとリアにレイアウトされた2発のシングルコイルピックアップ
  • 左右非対称のボディ
  • 幅の狭いスリムなネック

2つのコイルを組み合わせて1つのピックアップにしていたプレシジョンベースに比べ、ジャズベースは1つのコイルで1つのピックアップを構成し、フロントとリアにレイアウトしています。

これらは組み合わせることでハムキャンセル効果によりノイズを打ち消す効果を得ます。

また、2つのピックアップのバランスを変えることで、多種多様のサウンドを実現。ただし、バランスを変えるとハムキャンセル効果は薄れ、ノイズが発生します。

2つのピックアップは並列に配線されています。2つのピックアップを組み合わせることで少しミドルが凹み、すっきりとしたサウンドになります。

また、プレシジョンベースとは違いジャズベースのピックアップは並列に配線されます。これによりワイドレンジで少しおとなしいサウンドとなります。

この配線をシリーズに切り替えることも可能で、プレシジョンベースのようなパワフルなサウンドになります。これは一般的なハムバッカーと同じ配線ですね。

細身のネックも特徴で、プレシジョンベースが42mmのナット幅なのに対してジャズベースは38mm。

4mmの違いですがこの違いは大きく、手にすればすぐにそれだとわかるものです。

プレシジョンベースのサウンドが欲しいけどネックはジャズベースの方がフィットする、というベーシストも多く、プレシジョンタイプのボディにジャズベースのネックを組み合わせるカスタムもよくあります。

使用アーティスト

  • ジャコパストリアス(ウェザーリポート、ジョニミッチェルなど)
  • マーカスミラー(デヴィッドサンボーン、ジャマイカボーイズなど)
  • フリー(レッドホットチリペッパーズなど)
  • 亀田誠治(東京事変など)

フェンダーの最高峰カスタムショップ

Jason Smith Masterbuilt #FenderNAMM #NAMM #fendercustom

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カスタムショップはFender最高峰のラインとして、レギュラーラインとは隔離されています。

その名の通り、カスタマーから要望を受けてカスタムモデルを製作するラインです。

実はカスタムショップは一時著しいクオリティの低下による撤廃の危機を迎えましたが、フジゲン工場から杉本氏を招き入れ、立て直しに成功します。

カスタムショップには多くの著名なビルダーが在籍経験があり、ジョンサー、マイケルスティーヴンス、J.W.ブラック、ジョンペイジらが組み立てたFenderベースも存在します。

カスタムショップではレギュラーラインにはないベースの製作も行います。

例えば、あえて使い古したようにハードウェアを錆びさせ、塗装をはぐレリック加工を施したり、通常は使わないピックアップ、仕様に仕上げたり、楽器ショー向けに豪華絢爛なモデルを作ったり。

アーティストモデルも多く作られ、ジョンメイヤーやエリッククラプトン、ジェフベックらはカスタムショップ製のモデルを使用します。

まとめ

今回は歴史あるFenderベースについて簡単にまとめてみました。

とても1記事にまとめられる内容ではないFender、少しでもその全容を理解するきっかけになれば幸いです。

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